打ち合わせが終わった深夜、「あの窓の高さ、変えてもらえばよかった」ってフッと思って目が覚めたことがあります。
それが1回や2回じゃなくて、3ヶ月間ほぼ毎晩(笑)。
注文住宅の間取り打ち合わせって、完成したときの達成感はすごいんですが、途中はほんとうに消耗します。「どこを妥協して、どこは絶対譲らないか」の判断を何十回も積み重ねる感じ。夫ともケンカしたし、夜中にHomeStylerを立ち上げて間取りをひとりで作り直したりしていました(笑)。
我が家は今年12月に引き渡し予定の注文住宅を建てています。男の子3人(0歳・3歳・5歳)がいて、間取り打ち合わせは2025年12月スタート、2026年2月末に確定。全6〜7回の打ち合わせを経て、ようやく「これだ」という間取りが決まりました。
この記事では、その3ヶ月間で私が経験した本当のことを書きます。落とし穴にはまった話、転換点になった実母の一言、終わってみてよかったこと。同じように悩んでいる方の参考になればと思います。
打ち合わせの基本データ:回数・期間・最終的な広さ
まず数字から共有します。
打ち合わせは全6回(途中で追加1回、合計7回・追加費用3万円)。1回あたり約2時間で、12月初旬から始まり2月末に間取りが確定しました。最終的な延床面積は36.06坪(119.23㎡)です。

「2時間×6回で決まるの?」と思うかもしれませんが、1回ごとの密度がかなり高い。事前に「今日はここを決める」と夫婦で決めていかないと、話が拡散して何も決まらずに終わることがあります。
打ち合わせ「以外」の時間も、間取りのことを考えています。私の場合、YouTubeで間取り動画をあさったり、船戸アキラさんの本を読んだり、HomeStylerで自分で立体モデルを作ったり。四六時中、間取りのことを考えていた3ヶ月間でした。
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最大の壁:「33坪にすると主寝室が4畳になる」という現実
打ち合わせが始まった頃、私はとにかく予算を抑えることに必死でした。ハウスメーカーの最初の提案は延床35坪でしたが、理想の予算だと33坪が限界。
でも、33坪に削ると現実がのしかかってきます。

主寝室が4畳になる。ダブルベッド2台置いたら、もうそれだけでぎゅうぎゅうです。脱衣所と洗面所が一緒になる。水回りの広さが、今住んでいる賃貸マンションとほぼ変わらない。

そこで気がついたのが、「今の賃貸の不具合を解消するために引っ越す、という目的を見失っていた」ということでした。
私たちが注文住宅を建てる一番の理由は「今の家の不満を解消したい」から。なのに予算を削って、今と同じか下手したら狭い家を建てようとしていた。それはどう考えてもおかしい。
それでも「でもローンが…」とぐずぐずしていた私を変えたのが、実母の一言でした。
転換点:「これは、投資する価値があるよ」
4回目の打ち合わせが終わったあと、実母に間取りを見せました。黙って眺めていた実母が言ったのが、
「これは、投資する価値があるよ。」
それだけでした。でもその言葉で、何か吹っ切れた気がしました。
家を建てるってもうそれだけで何千万という大きな買い物をするわけです。そこで数十万をケチって窮屈な家に30年住むのは、本末転倒じゃないか。「ローンが怖い」という気持ちはあったけれど、怖いから妥協するのではなく、30年の住み心地に投資すると決めました。
そこからは「どうすれば予算の中で最大限の住み心地を実現できるか」という考え方に変わった。このシフトが、間取りの打ち合わせを大きく前進させてくれました。
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落とし穴①:「いじればいじるほど、ヘンテコになっていった」

最初に設計士さんが出してくれた第1案。今思い返すと、あれが一番バランスよかったんですよね。でも当時の私には全然わからなかった。
「ここをもう少しこうしたら…」「この壁、いらないんじゃないか…」と、毎週手を加えていったんです。SNSで見た間取りのアイデアを持ち込んで「これもやりたい」と追加していったら、いつのまにかこだわりの寄せ集めみたいな、統一感のない間取りになっていました(笑)。
第2案、第3案と進むうちに主寝室は5.2帖→4.7帖まで縮んで、全体的になんか変な感じに。打ち合わせのあとに夫が「これより最初の案の方がよくなかった?」と言い出して、ハッとしました。
プロがおすすめしてくれる間取りには、ちゃんと理由がある。
設計士さんは何十・何百という家を手がけています。私みたいに「1回だけ家を建てる素人」の意見より、何倍もの知識と経験がある。「素人が間取りをいじるなら、マイナーチェンジくらいに留めた方がいい」というのが、今の正直な感想です。
落とし穴②:SNSの間取りに惑わされすぎた
実はこれ、設計士さんから直接言われたことがあります。
「最近はSNSで勉強してきて、それが正解だと思ってしまう方が多いですが、実生活で良いことばかりではないんですよ。」
グサッときました(笑)。ファミリークローゼットは絶対!洗面所とランドリールームは一体で!リビング階段!と、SNSで見るおしゃれな間取りを全部入れようとしていた時期がありました。

でも我が家の土地の形、予算、家族構成、生活動線には合っていないものも多かった。SNSの間取りは「撮影映え」「今の流行り」という視点で作られていることもあって、それがそのまま自分の家に当てはまるかどうかは別の話なんです。
私が出した結論は、「SNSは流行りを知るためのツール、設計士の提案は実生活に即した答え」として使い分けること。SNSから得たアイデアを持ち込むときは「本当にうちの生活に合う?」と一度立ち止まる習慣をつけました。
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間取り打ち合わせで絶対やってほしい3つのこと
落とし穴の話だけだとネガティブなので(笑)、逆に「これをやってよかった」と思うことも3つ伝えます。
① 議事録をつける

間取り打ち合わせには営業さん・設計士さん・インテリアコーディネーターさんと、複数の人が関わります。「あのとき誰に何を言ったか」「決まったことは何か」が曖昧になりやすい。
私の場合、「窓の高さを220cmにしてほしい」とお願いして、次の回で確認するのを忘れてしまったことがありました。議事録があれば絶対防げたミスです。アナログのノートでも十分。最近はスマホのアプリで録音→文字起こしもできるので、活用してみてください。
② 毎回「今いくらですか?」と聞く

間取りを変えるたびに、延床面積や仕様が変わって金額が動きます。窓を大きくする、ドアを増やすだけでも増額になることがある。
怖いのは、間取り確定後は建築申請を出すため、耐震性に関わる変更は基本的に不可になること。予算オーバーになってから「やっぱりここを変えたい」と言っても変えられない箇所が出てきます。打ち合わせのたびに「今の見積もりはいくらですか?」と聞くことを習慣にするだけで、大きなズレを防げます。
③ HomeStylerで立体イメージを作る

これが一番おすすめかもしれません。
HomeStylerという無料ツールがあって、間取り図面を読み込むと3Dで立体化してくれます。実際に使う家具を置いて、空間の広さをリアルにイメージできる。
私は「水回りが狭い」「主寝室にダブルベッド2台入るか」「窓をもっと高くしたい」といった要望を、HomeStylerの画面を見ながら設計士さんに伝えることができました。図面だけだとうまく伝わらないことが、立体モデルがあると一発で伝わる。
「これがあるから、今の間取りが理想的だと自信を持って言える」——それがHomeStylerを使った私の正直な感想です。HomeStylerについては、また別の記事で詳しく書こうと思っています。
まとめ:間取り打ち合わせは「消耗戦」でもあり「宝探し」でもある

3ヶ月間の間取り打ち合わせは、本当に消耗しました。でも同時に、「こういう暮らしをしたい」という自分たちのビジョンがどんどん明確になっていった時間でもありました。
今回まとめた2つの落とし穴(いじりすぎ・SNS依存)と、予算削りすぎの葛藤は、私が実際にはまったものです。同じ轍を踏まないために、少しでも参考になればうれしいです。
「どんな間取りにしたいかわからない」「そもそも何から始めればいいか」という方には、複数のハウスメーカーへの一括資料請求や間取り相談サービスを活用するのもひとつの手。我が家も最初はそこから情報収集しました。


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