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「子どもがいるから、傷が心配で床材が決められない」
ショールームで何度も聞かれた言葉です。私も同じでした。
3兄弟ママのTOMAです。HMを12社まわって、いま家を建てている真っ最中です。子どもは0歳・3歳・5歳の男の子。12月の引き渡し待ちです。
床材のショールームには子連れで34回通いました。自宅には20種類以上のサンプルを取り寄せて、子どもに踏ませ、引っかかせ、転ばせています。
比べたのは無垢・挽き板・突板・シート材の4種類。全部オーク(ナラ)でそろえました。
(2026年8月追記)わが家の床、決まりました。1階と2階で違う床にしています。結論は記事の後半に足しました😊
結論:傷が「つきにくい」のと「目立たない」のは別物でした

サンプルを並べてわかったのは、この2つがまったく違う話だということです。
傷への強さだけで並べると、順番はこうなりました。
シート材 > 突板 ≒ 挽き板(UV塗装)> 挽き板(オイル仕上げ)≒ 無垢材
ところが、見え方は逆になります。
木目が濃い無垢や挽き板は、傷はつきます。でもその傷が木目に紛れます。1メートル離れると、どこを引っかいたのか私にはわかりませんでした。
シート材は爪ではほとんど傷がつきません。でも一度ついた傷は白く残ります。木目が印刷なので、紛れる場所がないんです。
つまり「傷がつかない床」を探すより、傷がついた日に自分がどう感じるかで選ぶほうが早かったです。
20種類のサンプルを、子どもに踏ませてみました

メーカーの説明はどこも「傷に強い」です。それだけ聞いても選べませんでした。
なので家に持ち帰って、リビングの床に並べました。5歳と3歳がミニカーを走らせ、ブロックを落とし、その上でプロレスごっこをします。0歳は普通にこぼします。
私も爪を立てて引っかきました。鍵も落としました。
ちなみに、いちばん傷をつけたのは子どもではなく私の椅子でした😅 サンプルを机に置いて作業していたら、椅子の脚で線が入りました。この話は後半でもう一度出てきます。
4種類の傷のつき方を、並べました
① 無垢材(オーク)

傷のつきやすさ:★★★★☆(つきやすい)
無垢材は木そのままです。硬さは樹種と塗装で大きく変わります。オークは広葉樹のなかでは硬いほうです。
意外だったのが、マルホンのオーク無垢(FSOUN-120C)でした。爪を立てても、傷がつかなかったんです。
「無垢=やわらかい」と思い込んでいました。あとで仕様を見たらクリアウレタン塗装でした。オイルではありません。無垢かどうかより、上に何が乗っているかで変わるんだと、ここで初めてわかりました。
肌ざわりもこれが一番でした。つるつるではなく、さらさらです。手を滑らせても引っかかりません。20種類以上さわったなかで、ずっと触っていたくなったのはこれだけでした。
イクタのさらさらは表面のコーティングによるものです。マルホンは木そのものがさらさらしていました。同じ言葉でも中身が違いました。
断面も見ました。表面から下まで全部同じ木です。踏んだときの硬さと冬の冷たさが出にくいのは、この構造のおかげだそうです。
木目は山形の板目がはっきり出ていて、一枚ずつ表情が違います。傷が紛れるのは、この表情の差があるからでした。
無垢のいいところは、傷が馴染むことです。使うほど全体のトーンがそろって、傷が味になっていく。これは他の3つにはありませんでした。
② 挽き板(オーク)

挽き板は、天然木を2mmほどにスライスして合板に貼ったものです。無垢より反りや縮みが少なくなります。
朝日ウッドテック ライブナチュラルの場合

傷のつきやすさ:★★★☆☆(標準)
表面がUV塗装でコーティングされています。爪で引っかくと傷はつきました。ただ白い線が浅めで、無垢のオイル仕上げより目立ちません。
マルホンの挽き板(FNOML-150O)の場合

同じ挽き板でも、こちらはオイル仕上げです。触った瞬間に「やわらかい」と感じました。
爪を強めに当てると、うっすら跡が残りました。挽き板だから大丈夫、と思っていると傷は増えると思います。
驚いたのは断面でした。マルホンの単板は朝日ウッドテックの約1.5倍の厚みがありました。挽き板なのに無垢に近い重さがあります。
木目の出方も違いました。マルホンはワイルドで主張が強い。導管の凹凸に立体感があります。朝日ウッドテックは繊細で整っていて、色のばらつきが抑えられています。
触ると差はもっとはっきりします。マルホンはスベスベで、ところどころ木目の凹凸を指が拾います。朝日ウッドテックは表面コーティングの微細なザラザラが先に来ます。
どちらが上という話ではありませんでした。木を触っている感じが好きならマルホン、部屋を均一にきれいにまとめたいなら朝日ウッドテック。傷への強さだけなら朝日ウッドテックです。
③ 突板(オーク)

傷のつきやすさ:★★★☆☆(標準〜やや強い)
突板は、天然木を0.3mmにスライスして合板に貼ったものです。爪の白い部分くらいの薄さ、と言えば伝わるでしょうか。
薄いので、深い傷が入ると下地が出ます。ただ表面のUV塗装は挽き板と同じかそれ以上に厚いことが多くて、日常の引っかき程度なら差を感じませんでした。
朝日ウッドテックのライブナチュラルは、この厚みで3グレードに分かれています。プレミアムが2.0mm(挽き板)、PLUSが0.5mm、MSXが0.3mm。数字だけ見ると大差ですが、上から踏んだ印象の差は思ったより小さかったです。
差がはっきり出たのは足ざわりでした。素足で歩いたときの気持ちよさは、2.0mmの挽き板が明らかに上でした。
価格は挽き板より安いです。わが家は1階70㎡で50万円の差が出ました。
この50万円をどこに回すかは、家全体のお金の話とつながります。わが家の総額とどこで膨らんだかは注文住宅の総額と諸費用の記事に書きました。
④ シート材(オーク柄)

傷のつきやすさ:★★☆☆☆(強い)
シート材は、木目を印刷したシートを合板に貼ったものです。DAIKENのトリニティやパナソニックのベリティスフロアがこれにあたります。
爪で引っかいても、ほぼ跡がつきませんでした。4種類でいちばん強かったです。
ただ、傷がついたときの白さが目立ちます。木目が印刷なので、傷が紛れません。水や汚れには強くて、掃除はいちばん楽でした。
パナソニック ベリティスフロアー トリプルコートの場合
シート材のなかでも、これは表面の作りが違いました。UV塗装2層に高密度コートを重ねた3層です。
触るとつるっとしていて、硬い。指が止まりません。傷がつきにくそうというのは、さわった瞬間にわかりました。
朝日ウッドテックの突板と並べたときの差も書いておきます。朝日は木目のランダムさと色の濃淡があって、遠目でも立体感が出ます。パナソニックは色が均一で木目も整っていて、モデルハウスのようにスッキリまとまります。
並べると、パナソニックは写真でプリント感が出やすい色味でした。ただこれは好みの問題です。均一な床が好きな人には、こちらのほうが刺さると思います。
素足の感じは無機質でした。マルホン無垢のさらさらとは別のものです。人工的なつるつる、という言い方がいちばん近いです。

| 種類 | 傷への強さ | ついた傷の目立ち方 | 自分で直せるか |
|---|---|---|---|
| 無垢材 | ★★★★☆ | 木目に紛れる | できる(オイル) |
| 挽き板(オイル) | ★★★★☆ | 紛れる | できる |
| 挽き板(UV塗装) | ★★★☆☆ | やや目立つ | クレヨンまで |
| 突板 | ★★★☆☆ | やや目立つ | クレヨンまで |
| シート材 | ★★☆☆☆(最強) | 白く残る | むずかしい |
ちなみに、価格は思っていた順番ではありませんでした
傷の話から少しそれます。でも選ぶときに効いたので書いておきます。
床材だけを直接見積もってもらったことがあります。70㎡ぶん、オークで4種類。
無垢(FSOUN-120C・クリアウレタン)が798,592円。挽き板(FNOML-150O・オイル仕上げ)が930,082円でした。
無垢のほうが安かったんです。挽き板は無垢より下、と勝手に思っていました。
挽き板は合板の上に天然木を貼るので、無垢より工程が多いそうです。床暖房に対応させると、さらに上がります。
「高い=傷に強い」でもありませんでした。いちばん高かった挽き板より、無垢のほうが爪の跡が残りにくかったので。
色と木目で、見え方はここまで変わります
素材と同じくらい効いたのが、色でした。
わが家は最初、グレージュ系の明るい床にする気でいました。写真で見ると本当にかわいいんです。
サンプルを家に置いて、光の下で見て考えが変わりました。明るい色ほど、白い傷とホコリが両方目立ちます。
男の子が3人います。ミディアムブラウン寄りに変えました。
木目も同じです。板ごとに表情が違う床ほど、傷が紛れます。均一な柄ほど、線が1本入っただけで目に入ります。
もうひとつ、家に持ち帰ってわかったことがあります。ショールームで見た印象と、家で見た印象が違うんです。
ショールームの照明は明るくて、床がきれいに見えるようにできています。家のリビングは夕方になると光が斜めに入ります。その角度で見ると、テカリと細かい傷が急に見えました。
34回通っても、これは現地ではわかりませんでした。サンプルを持ち帰って、夜の照明で見る。この一手間が一番効きました。
種類・グレード・実額をまとめて見たい方は新築の床材の選び方に8メーカーぶん並べています。
傷を減らすために、わが家がやったこと

直すより、つく回数を減らすほうが安上がりでした。効いたのは2つだけです。
- 椅子の脚に全部カバーをつける:引きずり傷の大半は椅子です。サンプルに線を入れたのも私の椅子でした。入居前に全脚ぶん用意しておくのが正解です。数百円で済みます。
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- プレイエリアにラグを敷く:いちばん動き回る場所だけで十分でした。インテリアとして楽しめるのも良かったです。
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フロアコーティングという選択肢について
脚カバーとラグで防げるのは、引きずり傷とプレイエリアだけです。床全体をどう守るかは別の話でした。
そこで調べたのがフロアコーティングです。ここは選んだ床材によって話がまったく変わりました。
天然木(無垢・挽き板・突板)の場合
わが家の1階は突板です。入居前にフロアコーティングの見積もりを2社取りました。
ZOOMで45分の説明を受けて、サンプル板に黒マジックで書いて拭き取る実演も見せてもらいました。
コーティング剤にガラス・シリコン・UVの3種類があることも、そこで初めて知りました。
耐用年数がまるで違います。ガラスが20〜30年、UVとシリコンが10年、水性ウレタンが3年、ワックスは半年〜1年だそうです。ワックスを年1回かけ直す前提の商品だと知らなかったので、そこで止まりました。
印象に残ったのは、営業さんのこの説明です。UVやシリコンはスマホの透明ケースと同じで、使ううちに皮脂が染み込んで黄ばむ。同じことが床でも起きる、と。スマホケース、たしかに黄ばみます。
金額もそのまま出しています。2社で㎡単価が2.5倍違いました。
入居してからでもできるそうですが、荷物を動かすぶん2日施工になって60,000円の加算でした。入れるなら入居前がいちばん安く済みます。
床材メーカーの保証がどうなるかも、その場で聞きました。答えは記録のほうに書いています。
入居前かどうかで、金額が変わりました
わが家は2社に見積もりを頼んで、㎡単価が2.5倍違いました。
入居後だと荷物を動かすぶん、60,000円の加算です。
新築の引き渡し前なら、相場だけでも見ておくと選びやすいです。
シート材(トリニティ・ラシッサDフロアなど)の場合
こちらは、先にメーカーの記載を見てください。
DAIKENの公式サイトには、こう書かれています。「フロアコーティング(厚塗り表面コート剤)は、はがれ、膨れ、白化、粉吹き、変色、床鳴り、ひび割れ等の不具合を発生する恐れがありますので使用しないでください」
LIXILのQ&Aも同じです。「フロアコーティングは本来の性能や品質を損なう場合があり…使用しないで下さい」。そのうえで「ご使用に伴う不具合は保証対象外となります」とあります。
一方で、コーティング会社のサイトにはシート材の施工事例が並んでいます。私はここで手が止まりました。
シート材を選ぶなら、コーティングを頼む前にメーカーの記載を確認して、施工会社にも保証の扱いを聞いてください。いま2社に問い合わせているので、返事が来たらこの記事に足します。
傷がついたら、直せるのか

傷は防ぎきれません。でも直せると知っておくだけで、気持ちがずいぶん違いました。
無垢材・挽き板(オイル仕上げ)の場合
自分で手を入れられるのが、この2つの強みです。
- 浅い引っかき傷:固く絞った布で拭くだけで目立たなくなることがあります。乾燥による白化のことがあるためです。
- 白い線が残る場合:専用のフロアオイルを塗り込んで乾かします。木に油分が戻ると、傷が沈みます。

凹み傷(重いものを落としたとき)
- スチームアイロン:濡れタオルを置いて上から当てると、木が膨らんで凹みが戻ることがあります。オイル仕上げと無垢だけの方法です。UV塗装とシート材には使えません。
- 補修クレヨン:戻らないときは床色に近いクレヨンで埋めます。完全には戻りませんが、目に入らなくなります。

挽き板・突板(UV塗装)の場合
表面のコーティングごと傷つくので、オイルを塗って戻す方法は使えません。
- 補修クレヨン:ホームセンターで買えます。白い部分を目立たなくするところまでです。
- 専門業者のリペア:深い傷や広い範囲はこちら。1箇所5,000〜15,000円が目安です。

シート材の場合
自分でできることは、いちばん少なかったです。
- 補修テープ・タッチアップマーカー:メーカー純正が出ていることがあります。色が合えば目立たなくなります。
- 深い傷は部分張り替え:シートが剥がれてくると業者対応になります。DIYはむずかしいです。
【2026年8月追記】わが家のその後:1階と2階で床を変えました

さんざん比べて、こうなりました。
- 1階:朝日ウッドテック MSXオークの突板
- 2階:ラシッサDフロア メープル
1階を突板にしたのは、挽き板との50万円を照明と水回りに回したかったからです。足ざわりは挽き板のほうが良かったです。そこは認めます。
2階を分けたのは、日当たりと予算の両方でした。窓際で見比べると、同じオーク系でも印象がかなり変わります。2階は寝室と子供部屋なので、明るさを優先しました。
子供部屋は3人で8.4畳を共有します。ここは一番踏まれる床になるはずです。
マルホンの無垢は最後まで残りました。素足の気持ちよさだけならこれが一番でした。今も「あっちでも良かったかな」と思う日はあります。
シート材を選ぶ人がいたら、それも正解だと思います。掃除の楽さと水への強さは、実際に触ると納得します。
🌿 今日からできる5つ
☑ 気になる床材のサンプルを取り寄せる(無料のメーカーが多いです)
☑ サンプルを自宅の床に置いて、夜の照明でも見る(→ 色と木目の章)
☑ 爪を立てて引っかいてみる。子どもがいれば踏ませる(→ 4種類の章)
☑ 明るい色を考えているなら、ホコリの見え方もチェック
☑ コーティングを考えるなら、先にメーカーの記載を読む(→ コーティングの章)
よくある疑問 🙋
Q1. 子どもがいるなら、シート材が一番いいですか?
傷のつきにくさだけならシート材が一番でした。ただ、ついた傷は白く残ります。掃除の楽さを優先するならシート材、傷が馴染むほうがいいなら天然木、という分け方が近いです。
Q2. 明るい色の床は傷が目立ちますか?
私が見た限りでは目立ちました。白い引っかき傷と、ホコリの両方が出ます。グレージュ系をあきらめてミディアムブラウンにしたのはそれが理由です。
Q3. 突板は薄いから、すぐ下地が見えますか?
0.3mmなので深い傷が入れば出ます。ただ日常の引っかき程度では、挽き板との差を感じませんでした。表面のUV塗装が守ってくれている感覚です。
Q4. フロアコーティングをすれば傷はつきませんか?
つかなくなるわけではない、というのが2社から聞いた説明でした。硬度が上がるぶん傷が入りにくくなる、という話です。金額と説明の中身は2社の見積もりを取った記録にまとめました。
Q5. 入居してからでもコーティングはできますか?
できるそうですが、荷物を動かす作業が入ります。わが家の見積もりでは2日施工になって60,000円の加算でした。
Q6. 無垢と挽き板、どちらが高いですか?
わが家が取った見積もりでは、70㎡で無垢が798,592円、挽き板が930,082円でした。挽き板のほうが高かったです。合板に天然木を貼るぶん工程が増えるからだそうです。
Q7. サンプルはどうやって取り寄せましたか?
メーカーの公式サイトから申し込みました。無料のところが多いです。わが家は20種類以上取り寄せて、リビングの床に並べて見比べました。
Q8. 賃貸でも床の傷対策はできますか?
いま住んでいるのは賃貸マンションです。おもちゃの傷がいくつもあります。椅子脚カバーとラグは賃貸でもすぐできて、効果がありました。
まとめ
床材の傷は「どれが一番強いか」だけで見ると、選び終わりません。私がそうでした。
決め手になったのは、傷がついた日に自分がどう感じるかでした。味になってほしいのか、白い線が気になるのか。ここだけは他人の記事では決まりません。
サンプルは無料で届きます。夜の照明の下で、一度爪を立ててみてください。
ちなみに私は、間取りを複数社で見比べないまま進めてしまいました。今も考えることがあります。その気持ちはこちらの記事に書いています。


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